ゴロネ読書退屈日記

ゴロネ(89年生まれ)一児の父。好きなものは読書、映画鑑賞、息子ハルタとじゃれ合うこと。

疲れたときは漫画を読もうの話など

1 退勤のため息の話

 

20時近くになり、そろそろ仕事を切り上げようと帰り支度を進め、自分のデスクの引き出しを開けると、そこにはグラビアアイドルのクリアファイルがあった。「ヤングジャンプ」かなんかの付録である。

 

どうせいつも通りT先輩のイタズラであろう。「やれやれ」という村上春樹的嘆息のフレーズが頭の中に自然と浮かんだ。

 

僕は先輩に直接文句を言いに行こうとしたが面倒になり、荷物を背負いガムテープとクリアファイルを持って外に出た。そして、駐車場に停めてあるT先輩のスポーツカーのフロントガラスにクリアファイルをガムテープでしっかりと貼り付け、そのまま帰った。

 

僕は帰りの車の中で休日の買い物の計画を立てた。ここのところ出費がかさむ上に妻の育休手当がなくなり、生活費が心許なくなってきた。

 

クレヨンしんちゃん』の野原ひろしのすごさよ。春日部に一軒家を持ち、専業主婦の妻と子供2人を養う経済力。まじリスペクト。

 

生きるのってシンドイなあ。別に今の生活に満足してないわけじゃないけど、子供の頃は将来こんな生活をしてるだなんて想像もしていなかった。

 

 

2 漫画家になりたかった少年時代の話

 

10代の頃、将来漫画家になりたいという夢を持っていた。

 

小学生低学年の頃は「月刊コロコロコミック」に熱中し、『スーパーマリオくん』を真似た漫画を自由帳に描いていた。そして小学生の終わり頃空前の『遊戯王』ブームが到来し、それをきっかけに『週刊少年ジャンプ』の愛読者になった。いつしか自分も「ジャンプ」で漫画を連載したいと思うようになり、オリジナルの漫画を描くようになったのである。

 

中学生のとき漫画の描き方を調べ、電車に乗って画材屋まで行きGペンなど漫画を描く道具を買い揃えた。それを使ってコツコツと絵の練習をし、高校で部活(バスケ部)を引退した17歳の夏、「よし!今までの集大成の漫画を描き、『ジャンプ』の新人漫画賞に投稿しよう!」と決意した。

 

1ヶ月寝る間を惜しんで描き続け、ついに45ページのストーリー漫画が完成した。僕は完成した漫画を、できるだけ客観視し冷静に読み直した。そこであることに気づく。

 

……なんて絵が下手なんだ。

 

いや、薄々気づいてはいたんだけど、このとき初めて自分の画力の低さと正面から向き合い、それを認めた。その漫画は一応投稿したが、当然賞にはかすりもしなかった。僕はおとなしく受験勉強に気持ちを切り替えようと思った。

 

が、諦めきれない。投稿した作品が受賞しなかったのは、絵がヘタクソだったせいだ。ストーリーは絶対に面白い(と当時は思い込んでいた。無根拠な自信に満ち溢れていたのです)。

 

そこで、自分より遥かに画力の高い弟に頼み込んで、自分の漫画をリライトしてもらった。そのリライトしてもらった漫画を投稿したところ、賞の最終候補まで残った(賞金は5万円)。

 

「ジャンプ」の編集者さんから電話がきて、実際に兄弟2人で集英社に足を運んで漫画のアドバイスをもらったりした。しかし大学生になった僕は読書や映画鑑賞に傾倒するようになり、急速に漫画を描くことへの興味を失った。そして、漫画を描いていたことは、ただの青春時代の思い出の一つと化したのであった。

 

 

3 疲れたときは漫画を読もうの話

 

10代の頃よりは熱心に読まなくなったが、今でも漫画を読む。寝る前の読書は日課にしているが、仕事で疲れていると、びっちり活字の並んだ本だと内容が頭に入ってこないことがある。

 

そういうときは漫画を読む。どんなに疲れていても、漫画であれば楽しめる。

 

この前読んだのは、岡崎京子の『リバース・エッジ』。

 

リバーズ・エッジ オリジナル復刻版

リバーズ・エッジ オリジナル復刻版

 

 

おもしろい……! 恥ずかしながら岡崎京子の漫画をこれまで読んだことがなかった。

 

『リバース・エッジ』のような青春時代を送ったわけではないけど、あの頃の焦燥感や虚無感はわかるような。とにかく承認欲求に駆られていた。

 

消費という記号こそが自分という人間を主張する唯一の手段であり、この物語の少年少女たちは性愛さえも記号の一部として捉えているように思われる。

 

しかしながら、消費だけではいつまでたっても生の実感は得られないし、しっかりとしたアイデンティティを確立することはできない。だからこそ、記号と戯れることしか知らない不安定な彼らは、生々しい「死体」に惹かれたのではないだろうか……。

 

 

4 ここんとこ金髪にしたいという気持ちが高まっている話

 

ここんとこ金髪にしたいという気持ちが高まっている。

カールたべたい

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血の涙を流した「竹取の翁」と、病気と向き合い始めた父の話

 

竹取物語』の勉強を進める中、資料として高畑勲監督の『かぐや姫の物語』を見返した。2013年の日本映画の中では個人的ベストである。

 

かぐや姫の物語 [DVD]

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映画の冒頭、『竹取物語』の序文がしっとりとした声で流れ、映画の中にすっと気持ちが入っていく。

 

今は昔、竹取の翁といふものありけり。

野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。

名をば、さぬきの造となむいひける。

 

 

かぐや姫の物語』を映画館に見に行ったのは、大学を卒業してフリーターをやっているときだった。そのとき、翁に対して「ほんと俗で、ろくでもない奴だな」という印象を抱いた。彼はかぐや姫の気持ちを想像することができず、少しでも位の高い貴族と縁を結ぶことが家の幸せであり、姫の思い幸せであると信じ込んでいる。

 

しかし、今回見返してみて翁に対する印象が変わった。翁の言動の端々に、かぐや姫に対する愛情が感じられた。本物の父娘ではないが、その愛の強さは本物に親子のそれと何ら変わりはない。 

 

よちよち歩きをし始めたかぐや姫を、翁が自分のほうへ歩かせようと「ひーめっ!」と大きな声で呼ぶシーンが序盤にある。 呼び続ける翁は、姫を愛おしく思うあまり泣き出してしまい、姫の方へ駆け出す。

 

初めてこのシーンを見たときは崩れた翁の表情が可笑しく笑ってしまったが、今回は目頭が熱くなった。姫に駆け寄った翁は彼女を抱き上げ、頰ずりをする。なんか気持ちめっちゃわかる。

 

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この5年間での感受性の変化は、やっぱり自分に子供ができたことが大きい。「子供ができても、以前と自分は何も変わらない」とかっこつけて言いたいところであるが、子供ができる以前と以後で自分という人間はかなり変わってしまった。

 

 

 

父は初期のうつ病と診断され、仕事を1ヶ月休むこととなった。

 

「だけど、抗うつ剤を飲むことを父さんは拒否している」と母は電話口で言った。父は「そんなもの飲んでも治る保証はない」なぞと言っているらしい。

 

その連絡を受けた僕は、仕事を早めに切り上げ実家に直行した。実家に着くとすぐに父と母と弟をテーブルに座らせた。

 

両親ともに表情は暗い。父はこの前会ったときより更にやつれて見える。

 

僕はわかりやく順序立てて父に話すことを努めたが、もしかすると感情が高ぶっていたので支離滅裂な話になっていたかもしれない。要約すると、「薬を飲まなければ一層悪化するかもしれない。お医者さんと母さんの言うことをよく聞いてほしい。家族みんなが父さんに元気になってほしいと思ってる」と伝えた。

 

僕が話終えると、お前の言ってることはよく分かったというようなことを父は言い、「悪いな」と口にして涙を流した。そして、僕の手を握った。衝撃を受けた。あの父が……。

 

母もその光景に動揺したらしく、涙をボロボロと流した。その状況に、子供の頃のように自分も泣き出したい気持ちになった。しかし、僕がそこで泣いたら、そのまま家族が悲劇に転げ落ちていくような強い予感がし、感情に流されずに踏みとどまった。自分がしゃんとしなきゃならない。

 

時計は21時をまわっていた。僕は「ハルタを風呂に入れなきゃいけないから」と言い、もう一度父に薬を飲むことを念押しし実家を後にした。

 

 

 

帰宅すると、一歳の息子ハルタはもう寝ていた。妻は編み物をしていた。

 

ハルタの安らかな寝顔を見ると、様々な疲れがなくなっていくような心持ちになる。どんなことがあってもこの子を手放したくはない。

 

竹取物語 (岩波文庫)

竹取物語 (岩波文庫)

 

 

かぐや姫が月に帰ることを知り、嘆き悲しむ翁と嫗に同情せずにはいられない。

 

8月15日の夜、天人がかぐや姫を迎えにやってくる。心乱れ泣き伏す翁と嫗にかぐや姫は心を痛め、手紙を書き置いた。

 

過ぎ別れぬること、返す返す本意なくこそおぼえはべれ。脱ぎ置く衣を形見と見たまへ。

月のいでたらむ夜は、見おこせたまへ。見捨てたてまつりてまかる、空よりも落ちぬべき心地する。

 

かぐや姫はついに天へと昇ってしまい、翁と嫗は血の涙を流して悲しみ、病床に伏せってしまう。

 

 

 

秋が深まり、だんだんと肌寒くなってきた。

 

秋の夜長に『ホモ・デウス』

 

なんか最近眠れない。

 

深夜、NHKEテレの『ニッポンのジレンマ』という番組をぼんやり眺めていると、イスラエル歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリのインタビュー映像が流れた。あ、『サピエンス全史』と『ホモ・デウス』の筆者だ。

 

「新しいテクノロジーが、新しい社会のあり方を決定するわけではない。そのテクノロジーを人がどのように利用するかによって社会のあり方は変わる。人がテクノロジーの奴隷になるような未来はあってはならない」みたいなことを彼は言ってた。

 

僕は本棚から、読み終えたばかりの『ホモ・デウス』を引っ張り出した。パラパラとめくり、自分が赤線を引いたところを拾って読み直し、人類の近い未来に対して9割の不安と1割の希望を抱いた頃、やっと眠気がやってきた。

 

 

 

ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来

ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来

 
ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来

ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来

 

 

『ホモ・デウス』、最高に面白い。読んだ人を絶対に後悔させない極上の読書体験を提供してくれる。

 

前作、『サピエンス全史』では、認知革命、農業革命、科学革命を人類の歴史の重大な転機と位置づけ、サピエンスがどのようにして世界を征服したかについて語られていた。ハラリの独特で鋭く新鮮な歴史観と語り口に、自身の先入観や固定観念を揺さぶられずにはいられなかった。

 

前作で人類の「過去」を語ったハラリは、今作『ホモ・デウス』で人類の「未来」を語る。「ホモ・デウス」とは、飢饉と疫病、戦争をほぼ克服した人類が次に目指す姿である。私たちが今後の歴史で目標とするのは、不死と幸福、神性の獲得である。

 

飢饉と疾病と暴力による死を減らすことができたので、今度は老化と死そのものさえ克服することに狙いを定めるだろう。人々を絶望的な苦境から救い出せたので、今度ははっきり幸せにすることを目標とするだろう。そして、人類を残忍な生存競争の次元より上まで引き上げることができたので、今度は人間をアップグレードし、ホモ・サピエンスをホモ・デウス〔訳注 「デウス」は「神」の意〕に変えることを目指すだろう。

 

 

 

誇張ではなく、目次を読んだだけで、血が熱くなる感覚になり、内容の期待感にゾクゾクとする本書である。

 

人類の未来についてひたすら語られるのかと思いきや、サピエンスはどのような能力を持っているのかについて、ページをたっぷりと使って、『サピエンス全史』よりさらに深く語られる。なかなか予測を立てることの難しい人類の未来を語る上での土台作りを、丁寧に、そして周到に行う。

 

その土台作りで語られるのは、例えば、人類と他の動物との相違点である。どうして人類が世界を征服し、他の動物にはそれができなかったのか。

 

それは人類が単に知能が高かったからではないとハラリは言う。人類が世界を征服できた要因は、私たちが「虚構」を物語り、それを利用して多くの人間を結びつけ、大勢で柔軟に協力する能力を身につけたことにある。

 

同時に、人類と他の動物とが全く変わらない点もある。それは、前者も後者も、遺伝子やホルモン、ニューロンに支配された、ただのアルゴリズムに過ぎないという点である。

 

近現代の人間至上革命の中で最も尊重された、「私」の意識や意志さえも人類のこしらえた「虚構」であり、それらの意識や意志は、単なる脳内のデータ処理の結果であると本書は強調する。

 

 

 

人類をアップデート(あるいは破滅)へと導く「データ史上主義」とは何かということについては、本書を読んでほしい。人間至上主義に取って代わる、このデータ至上主義について語られる最後の章に、僕は最も強い知的興奮を感じた。

 

現在、人間至上主義からデータ至上主義への移行は確実に進んでいる。

 

人間至上主義によれば、経験は私たちの中で起こっていて、私たちは起こることすべての意味を自分の中に見つけなければならず、それによって森羅万象に意味を持たせなければならないことになる。一方。データ至上主義は、経験は共有されなければ無価値で、私たちは自分の中に意味を見出す必要はない、いや、じつは見出せないと信じている。

 

データ教の信者は、テクノロジーの発展で実現する「すべてのモノのインターネット」と一体化したがり、「データフローと切り離されたら人生の意味そのものを失う恐れがある」と考えている。

 

自分しか読まない日記を書くのはこれまでの世代の人間至上主義者にとっては普通のことだったが、多くの現代の若者にはまるで意味がないことのように思える。他の人が誰も読めないようなものを書いて、何になるというのか? 新しいスローガンはこう訴える。「何かを経験したら、記録しよう。何かを記録したら、アップロードしよう。何かをアップロードしたら、シェアしよう」

 

実はこんな風にブログを書く行為も、ハラリの歴史観に立てば、自分がデータ至上主義者であることの証明なのである。

 

 

 

テクノロジーとサピエンスの未来について広い視野を与えてくれる本書『ホモ・デウス』は2018年必読の書である。

 

秋の夜長のお供にもおすすめです。

29歳の誕生日の話、ブログが1年続いた話、父親がうつになった話など

1 29歳の誕生日の話

 

怒涛の9月が始まった。

 

1人がこなす仕事量が多すぎる。すでに8割以上ブロックが積まれているテトリスをプレイしている気分であった。

 

積まれたブロックを消すか消さぬかのうちに次々とブロックは落ちてくる。計画性と集中力が必要とされるが、僕はこれら能力が乏しく、毎日がいっぱいいっぱいである。

 

1日ですべてのブロックを消すことはもはや不可能であり、いつまで経っても心の平安はやってこない。なんとかブロックが天井につくゲームオーバー寸前のところでセーブし、家に帰ってバタンキュー、次の日に冷や汗をかきながらプレイをコンティニューするここ3週間である。

 

9月20日は僕の誕生日であったが、この日も散々であった。うちの職場はやるべき事務的な仕事が多いにも関わらず、突発的な事案がよく発生した。

 

20日にそれが立て続けに起こり、眠気があるまま、なんとかそれを力技でねじ伏せた(僕はどちらかというと丁寧さを求められる仕事より、柔軟性の必要な仕事の方が得意)。それらの事案の対応中、「転職しようかしらん」という思いがふと頭に浮かぶが、僕にはやっぱりこれ以外の仕事はできそうにない。

 

上司に対応を感謝され、ショートケーキをおごってもらっちゃった。僕が「今日実は誕生日なんですよね」と言うと、さらにモンブランもごちそうしてくれた。

 

時計は19時をまわった。よし、通常のテトリスに戻ろう、そして、あと1、2時間で職場を脱出し、1歳の息子・ハルタを風呂に入れ、安らかに眠ろうと思っていると実家の母から電話があった。

 

誕生日のお祝いに電話してきたのかな、珍しいと思ったが違った。母は「お父さんの様子がかなりおかしい」と言った。

 

 

2 ブログが1年続いた話

 

28歳になったときにこのブログを始めたので、ちょうど1年継続できたことになる。始めた頃は、続いても3ヶ月くらいかなと思っていたが、意外と続いた。

 

1年続けられた要因は何かと考えてみたが、やはり、書きたいときに、書きたいスタイルで、書きたいものを書くというポリシーがあったおかげだと思う。今後もこのポリシーを大事に、なるだけ長くブログを書き続けていきたいです。

 

 

3 父がうつになった話

 

やっと土曜日が来た。もうへとへとである。

 

昼まで寝て、家族3人でスタバに行き、僕と妻はアップルパイ、ハルタはワッフルを食べた。コーヒーも飲んで、頭もすっきりした。

 

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スタバを後にすると、実家に向かった。実家には母と父と弟がいた。

 

この夏頃から父が少しおかしい。全然元気がなく、無気力状態なのである。

 

あんなに好きで何十年も弾いていたギターもやめてしまい、「音楽なんて聞きたくない」と言い出す始末。

 

母が言うには、仕事には行っているが、家にいるときは1日ずっとクッションに座ってぼーっとしているだけだという。本人は自分はうつ病ではないと言っているが、母にネガティブな発言をしつこく繰り返しているそうだ。そして、逆に母が話しかけると、それにはまるで上の空らしい。

 

とりあえず、心療内科では初期のうつ病と診断され、薬を服用している。しかし、ここ1ヶ月でむしろ症状は悪化しているようで、今度は病院でちゃんと脳の検査をしてもらおうかと母と話し合った。

 

父はハルタと会って笑顔を見せていたが、あきらかに今までの明るかった父と違った。口数も少なく、目も虚ろである。

 

父はまだ56歳で、ボケるにはちと早い気がする。一時的なものか、それとも長期的に続くものなのか……。とにかく、家族で協力して、やれることをやっていくしかない。

 

帰り際、弟に「そういえばお前の本棚に『うつヌケ』って本あったべ。貸して」と言い、その本を借りた。

 

 

4 『うつヌケ』の話

 

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

 

この本では、漫画家の田中圭一が、自身やうつになった人々がどうやってうつ症状から脱出したかの体験談をわかりやすい漫画で語っている。インタビューを受けている脚本家の一色伸幸が、うつは「心の風邪」 なんてほどの生易しいものではなく、「心のガンだ」と語っているのが衝撃的。

 

さくさく読めて、30分もあれば読み終わる。僕が敬愛する内田樹先生もうつだったのね。

 

この漫画で語られるうつの症状がかなり父の症状に当てはまっている。田中はうつの状態を、「まるで脳が濁った寒天でで包まれてるような 頭にいつも『もや』がかかったポヤ〜っとした感じ」と表現している。父もきっとこんな感覚なんだろう。

 

父もここに登場する人々のように上手にうつからヌケてくれることを心から願うばかり。

 

 

5 子供に依存する父の話

 

父は最近「寂しい」 とよく口にするようになったそうだ。母は、息子3人が社会人になって自立し、誰にも頼られなくなった寂しさが父をうつ状態に陥らせたんじゃないかと言った。

 

まあそれもあるかもね。子供を愛するのもいいけど、依存し過ぎると、子供が自立したとき生き甲斐を失ったような感覚になるだろう。

 

僕はどうかというと、しっかり息子に依存してます。仕事の疲れはいつもハルタに癒してもらってる。

 

最近ハルタが「パパ」と自然に言えるようになったので嬉しく思っていたが、実はアンパンマンのことを「パパ」と言っていることが判明した。がっくし。でも可愛いから許す。

 

湯河原の足湯と祖母宅に行ってきた話

今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」

 

 

神奈川県湯河原町にある足湯、「独歩の湯」に家族で行ってきた。

www.yugawara.or.jp

 

本当は足だけでなく体全体、温泉に浸かりたい気分ではあったが、まだ排泄をコントロールできない1歳半の息子・ハルタを普通の温泉に連れて行くわけにはいかない。足湯であれば子供も一緒に温泉を楽しめると思い、ドライブを兼ね遊びに行った。

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「独歩の湯」は、奥湯河原にある万葉公園の敷地内にある。万葉公園の名称は、「万葉集」の4500首の中で、唯一温泉について詠われている以下の一首に由来する。

 

足柄の土肥の河内に出づる湯の世にもたらよらに子ろが言はなくに

 

「足柄の土肥の河内に出づる湯」とは湯河原温泉のことである。「独歩の湯」に続く川沿いの道は「文学の小径」という名がついていて、湯河原にゆかりのある、国木田独歩夏目漱石与謝野晶子島崎藤村谷崎潤一郎芥川龍之介などの文豪と作品がそれぞれ立て札で紹介されていた。

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僕はいちいちその立て札を読んでいたが、妻は文学などさほど興味はないようで、小径を横切る沢蟹に喜んでいた。

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「独歩の湯」の入湯料は、大人が300円、小・中学生は200円(幼児は無料)。9種の足湯がある。それぞれ入ってみたが違いがよくわからない。

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まあ、息子は少し足湯に喜んでいたようでよかったかな。妻は、足湯後の足裏マッサージ(1500円)に満足していた。

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実は僕は「独歩の湯」に何度か来たことがある。万葉公園にある温泉「こごめの湯」には、おそらく50回以上は入ったであろう。

 

kogomenoyu.com

 

それはなぜかというと、湯河原には僕の祖母宅があるからである。足湯を後にした僕らは、祖母宅に向かった。

 

 

 

20歳の夏休みに、車を運転して祖母宅に行った。免許は取得したばかり、車は中古の軽自動車。湯河原に自分で車を運転していくのはこの時が初めてであった。

 

20歳の僕は祖母宅から帰った後すぐに、その思い出をmixiの日記(懐かしい!)に書いて残した。その文章が見つかったので、ちょっと青臭い文章で恥ずかしいですが、ここに載せます。

 

 

別に来なくてもいいよ、煩わしいから。脚も痛いし」という電話口での祖母の言葉を「寂しいから来い」と解釈したので、お盆休みに祖母が一人住む湯河原の家へと久々に出掛けた。

 

僕には弟が二人いるが、彼らはちょくちょく湯河原の家を訪れているそうである。祖母は僕のことを「長男は白状で、冷淡だ」なぞと言っているらしく、僕としてはあまり好ましい状況ではなかった。

 

加えて、祖母はおしゃべりである。祖母の家の隣近所の方々に「あの家の一番歳上の孫は、白状で、冷淡で、でべそだ」というイメージを持たれるのは、耐えられない。激おこプンプン丸。

 

自身のことも少し落ち着いたので、仕方なく顔を見せに行くことにした。

 

ーー快晴であった。空の雲のないところに注目すれば、雲ひとつない青空である。

 

湯河原には車で行くことにした。運転には苦手意識があるが、それを避けていては、いつまで経っても上達しない。

 

まあ、大丈夫。近頃は、運転中に鼻唄を歌う心の余裕もできたし、駐車もスムーズにできるようになったし、なにより、アクセルとブレーキを間違える回数も十回に一回程度に減った。

 

車から見える湯河原の海はキラキラしていて、とても魅力的だった。しかしながら、海には決して泳ぎに行くまいと心に決めていた。

 

なぜなら、第一に、お盆は幽霊に足を引っ張られ溺れる可能性がある、第二に、そもそも僕はカナヅチなので溺れる可能性があるからである。

 

湯河原といえば、海より、やはり温泉である。湯河原に来たときは祖母の市民カードを拝借し、安く温泉に入るのが、お決まりのパターンであった。

 

祖母の家に到着すると、すぐに温泉に行く旨を祖母に伝える。ところが、この日はなんと温泉の定休日であった。

 

ちっ、客のいない夏の温泉で、忍法水面走りの術の練習をするつもりだったのに。ガチしょんぼり沈殿丸。

 

時間を持て余すことが嫌いな僕は、温泉を諦め、祖母宅の目の前の小さな山を散歩することに決めた。かなりの暑さを覚悟していたが、木陰はとても涼しい。

 

一緒についてきた祖母は、山に咲く花を摘んだり、明らかに他人の所有地に咲いている花を摘んだりしていた。

 

祖母はたくさんの話をしてくれた。病気の話、娘の悪口(つまり僕の母の悪口)、老いの話、葬式の話、病院の話など、明るく、バラエティーに富んだ話ばかりだった。

 

二人でご飯を食べ、僕が帰ろうとするとき、祖母は泣いた。たくさんの人から愛されなくても、たった一人でも自分をこのように思ってくれる人がいれば、まあ人生、オールオッケーなのである。

 

というわけで、近頃はぼちぼち幸福なのでした。

 

 

 

 

1年ぶりに会った祖母は、髪がすべて真っ白になっていた。

 

祖母は久しぶりにひ孫を見て、とても喜んでいた。(多分、孫と孫の嫁に会ったことにも喜んでいた)

 

ハルタは祖母の家にあるものが珍しいらしく、そこら中を歩き回っていた。祖母はハルタを見て、僕の幼いころのそのまんまだと言った。そして、彼女は祖父の仏壇にあるお鈴と鈴棒をハルタに渡し、「チーン」と鳴らす遊びを教えていた。

 

祖母の話はとにかく長い。祖母はひ孫との触れ合いを終えると、妻に熱心に昔話を語った。(僕が小学生の頃、湯河原に家出した話、祖母と祖父が若い頃、駆け落ちした話など)

 

帰るときに祖母は「まあ別荘だと思っていつでもおいでよ」と言った。祖母はまだ70代半ば。髪は白くなったが、とっても元気そうで、あと30年は生きる気がする。

 

しかしながら、これから何があるかわからない。時間があれば、ちょくちょく湯河原を訪ねてあげようと思ったのでした。

平成の日本映画私的ベスト100[前編]

とりあえず、平成元年(1989年)から平成15年(2003年)までに公開された日本映画の中から50本選出してみました。

 

その男、凶暴につき

その男、凶暴につき [DVD]

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北野武監督、衝撃のデビュー作。不気味なリズムと、繰り返される暴力に頭がくらくらしてきます。

 

 『黒い雨』

黒い雨 デジタルニューマスター版 [DVD]

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原爆の後遺症が残る人々の苦しみと不安が描かれます。「あの日」と「あの日」が残した傷について知らなくては決して前には進めない。

 

 機動警察パトレイバー the Movie』

機動警察パトレイバー 劇場版 [Blu-ray]

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この頃にコンピューターウイルスの脅威を扱ったのは先見的。作画も緻密です。

 

『3-4x10月』

3-4x10月 [DVD]

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北野武監督第2作で、これが監督作品で最も好きという人も多いです。クライマックスのシーンが、それ以前の場面で一瞬差し込まれる演出が好きです。

 

 12人の優しい日本人

12人の優しい日本人【HDリマスター版】 [DVD]

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日本版『12人の怒れる男』。三谷幸喜の脚本が素晴らしく、どんでん返しの連続ですが、最後にはちゃんと収束させる手腕はさすがです。

 

 無能の人

無能の人 [DVD]

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原作・つげ義春、監督・竹中直人。原作にかなり忠実で、竹中直人演じる主人公のみじめっぷりに笑いながらも泣いてしまいます。

 

 『夢二』

夢二 [DVD]

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鈴木清順監督の「大正浪漫三部作」の最終作。沢田研二演じる夢二の飄々とした感じや、構図の色彩感覚が面白いです。

 

 青春デンデケデケデケ

これを見ると中学生のときにギターを始めたことが思い出されます(1ヶ月でやめたけど)。浅野忠信が若い!

 

 紅の豚

紅の豚 [DVD]

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豚なのに、なんでこんなにかっこいいんだ……。大人になればなるほど味わい深くなる映画。

 

 ミンボーの女

ミンボーの女 [DVD]

ミンボーの女 [DVD]

 

ミンボー専門の女性弁護士の力によって、暴力団を見事に撃退するまでに成長するホテルマンたちにカタルシス。監督の伊丹十三はこれを作ったことをきっかけに、暴力団に命を狙われることになります。

 

 シコふんじゃった。

シコふんじゃった。 [DVD]

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 周防正行監督の出世作。まわしは洗わないのだと、この映画で知りました。

 

 『映画ドラえもん のび太と雲の王国』

雲の上にはロマンが詰まっています。子供の頃、壊れてしまったドラえもんをとっても心配しました。

 

『鉄男Ⅱ BODDY HAMMER』

日本映画史に残る伝説のカルト映画、第二弾。見ると、強いサイバーパンク感に眠っていた暴力衝動が呼び起こされる気分になります。

 

 七人のおたく

七人のおたく [DVD]

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子供の頃に神と崇めていたウッチャンナンチャンの主演映画。この時代まだ白い目で見られていた、ひらがなの「おたく」 たちが大活躍します。

 

 『月はどっちに出ている』

月はどっちに出ている [DVD]

月はどっちに出ている [DVD]

 

岸谷五朗演じる在日コリアンタクシードライバーがいい味を出しています。在日コリアンを主役に据えた映画は、これを皮切りに『GO』『パッチギ!』『血と骨』と続いていきます。

 

 ソナチネ

ソナチネ [DVD]

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個人的にはこれが北野武監督作品の最高傑作です。ユーモアの中にある強い緊迫感に、生と死は紙一重の差しかないことを痛感させられます。

 

 機動警察パトレイバー2 the Movie』

機動警察パトレイバー2 the Movie [Blu-ray]

機動警察パトレイバー2 the Movie [Blu-ray]

 

もし東京で戦争が起きたら?ということを押井守監督はシュミレートします。後藤隊長がとにかくかっこいいです。

 

『愛の新世界』

愛の新世界(無修正完全版) [DVD]

愛の新世界(無修正完全版) [DVD]

 

「SMとは、様々な悩みやストレスを抱える客の心を開放するセラピストのようなもの」 。「無修正完全版」は必見です。

 

 『平成狸合戦ぽんぽこ

多摩ニュータウンにある大学に通っていた僕にとって、この映画は興味深く、何度も見直しています。 狸を追い出してまで作ったベッドタウンですが、現在では住民の高齢化が影を落としています。

 

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』 

2017年にアメリカで実写映画化された『攻殼機動隊』は、押井守監督のこの作品の足元にも及びません。AI、電脳、義体……平成の次の時代は『攻殼機動隊』の世界が実現するはず……?

 

 耳をすませば

耳をすませば [DVD]

耳をすませば [DVD]

 

宮崎駿高畑勲が取り合った天才・近藤喜文、唯一の監督作品。男ですが、今だにこれを見ると、甘酸っぱい青春模様にキュンキュンします。

 

 男はつらいよ 寅次郎紅の花』

男はつらいよ・寅次郎紅の花 [DVD]

男はつらいよ・寅次郎紅の花 [DVD]

 

 『男はつらいよ』シリーズ最終作。阪神淡路大震災のあった神戸の地で、「ご苦労様でした」と口にする寅さんに涙が止まりません。

 

 『学校の怪談

学校の怪談 [東宝DVD名作セレクション]
 

トイレの花子さんを本気で信じていた子供時代を思い出します。本作に登場する巨人の男の子は怖すぎて、夢にまで出ました。

 

 『MEMORIES』

MEMORIES [DVD]

MEMORIES [DVD]

 

大友克洋監修のオムニバスアニメ映画。僕が最も好きなのは、レムの『ソラリス』を連想させる『彼女の想いで』です。

 

 ガメラ 大怪獣空中決戦』

ガメラ 大怪獣空中決戦 デジタル・リマスター版 [DVD]

ガメラ 大怪獣空中決戦 デジタル・リマスター版 [DVD]

  

リアリティを追求した、平成のガメラシリーズ第一弾。初めて僕が映画館で見た映画です。

 

 Shall we ダンス?

Shall we ダンス? [DVD]

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とにかく可笑しく、心温まる……金曜ロードショーの定番。映画に登場する探偵事務所にはキャロル・リード監督の『フォロー・ミー』のポスター!

 

 トキワ荘の青春

トキワ荘の青春 [DVD]

トキワ荘の青春 [DVD]

 

日本の漫画界の礎を築いた漫画家たちの青春物語。理想と現実の間に揺れ動く若者たちの苦悩を淡々と描く演出に心打たれます。

 

 『キッズ・リターン

キッズ・リターン [DVD]

キッズ・リターン [DVD]

 

 「マーちゃん、俺たちもう終わっちゃったのかな?」「バカヤロー、まだ始まっちゃいねえよ」

 

(ハル)』 

(ハル)

(ハル)

 

平成の恋愛映画の中では個人的ベストワン。今はなきパソコン通信を題材にしていて、通信の中での会話を字幕で表現する演出も良いです。

 

 ウルトラマンゼアス

出光のイメージキャラクターになった赤い巨人。僕はこのウルトラマンをマネして、歯磨きをしてシュワッチしてました。

 

ラヂオの時間

ラヂオの時間 スタンダード・エディション [DVD]

ラヂオの時間 スタンダード・エディション [DVD]

 

三谷幸喜監督作品の中ではこれが最も好き。絶妙な笑いが続き、展開もテンポがよいです。 

 

 『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごごろを、君に』

社会現象を起こした『エヴァンゲリオン』のもう一つの最終回。アスカの「気持ち悪い」という言葉に僕はひどく傷つきましたが、そこからまた一歩、大人への道を踏み出せたのです。

 

 もののけ姫

もののけ姫 [DVD]

もののけ姫 [DVD]

 

宮崎駿監督が突きつける、人類に重くのしかかる解決不可能な課題の数々。アシタカのサンのたくましさに、強くあらねばという気持ちになります。

 

 『うなぎ』

うなぎ 完全版 [DVD]

うなぎ 完全版 [DVD]

 

不倫した妻を殺し、自転車で警察に自首しにいくオープニングが忘れられない。柄本明演じる刑務所仲間も不気味です。

 

 『CURE』

CURE

CURE

 

黒沢清監督の代表作。記憶障害の殺人犯の言動に、役所広司演じる主人公同様、見ているこっちもイライラしてきます。

 

 『A』

A [DVD]

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オウムの内部からオウムに対する社会の態度を映し出す、森達也のドキュメンタリー。警察によるオウム信者の強引な逮捕のシーンは衝撃的。

 

 『リング』

リング (Blu-ray)

リング (Blu-ray)

 

今や平成最恐の映画ヒロインとなった貞子。『リング』は真昼にソフトで見たのが初体験でしたが、テレビから貞子が出てくるシーンを映画館で見たらさぞ怖かったろうなあ。

 

 金融腐食列島 呪縛』

金融腐蝕列島 呪縛 [DVD]

金融腐蝕列島 呪縛 [DVD]

 

バブル景気後のメガバンクの闇と再編を劇的に描く。キャスト陣も豪華で、『仮面ライダークウガ』の前のオダギリジョーや、子役で三浦春馬が出演してます。

 

 ニンゲン合格

ニンゲン合格 [DVD]

ニンゲン合格 [DVD]

 

 「これは夢なのか?」。淡々とした、黒沢清監督の演出と西島秀俊の演技が魅力的。

 

 ナビィの恋

ナビィの恋 [DVD]

ナビィの恋 [DVD]

 

高校生の頃、沖縄への修学旅行の前に学校で見させられた。民謡がふんだんに使われたミュージカル的な映画で、心温まる。

 

 鉄道員(ぽっぽや)』

鉄道員(ぽっぽや) [DVD]

鉄道員(ぽっぽや) [DVD]

 

鉄道一筋に生きてきた主人公を高倉健が演じることで、作品に深みを与えています。娘役の広末涼子がとってもとっても可愛い。

 

 ホワイトアウト

ホワイトアウト<初回限定2枚組> [DVD]

ホワイトアウト<初回限定2枚組> [DVD]

 

織田裕二といえば普通は『踊る大捜査線』がまず思い出されるけど、僕は『ホワイトアウト』こそ彼の代表作だと思っています。日本版『ダイ・ハード』!

 

 デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』

細田守監督の代表作といえば、やっぱりコレ! オメガモンの登場には興奮しました。

 

 『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』

アニメ映画史に残る傑作。ひろしの人生のフラッシュバックにはボロボロと涙が流れ、「今」の大切さに気付かされます。

 

 『GO』

GO [DVD]

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これを見ると、差別や偏見といったものが憎らしくなってくる。原作、監督、脚本、キャストの良さが絶妙にマッチし、重いテーマを抱えながらも、爽快感を覚えます。

 

 ウォーターボーイズ

ウォーターボーイズ (通常版) [DVD]

ウォーターボーイズ (通常版) [DVD]

 

 笑えて心躍る、男のシンクロ青春映画。続編にあたるドラマ版にもハマりました。

 

 メトロポリス

メトロポリス [DVD]

メトロポリス [DVD]

 

手塚治虫の原作にさらなる深みを与えています。 挿入歌「愛さずにはいられない」が流れるタイミングには鳥肌が立ちます。

 

 千と千尋の神隠し

千と千尋の神隠し [DVD]
 

かわいい子には旅をさせろ。千尋が著しく生きる力を伸ばしていく様子を見ると、親のお節介がいちばん子供の成長を邪魔しているのかもという気持ちになります。

 

 光の雨

光の雨 特別版 [DVD]

光の雨 特別版 [DVD]

 

連合赤軍の集団リンチ致死事件を題材とした「光の雨」の映画化に取り組む若者たち。現代の若者たちと比較することで、連合赤軍の若者たちの精神の闇が浮き彫りにされます。

 

『美しい夏 キリシマ』 

美しい夏 キリシマ [DVD]

美しい夏 キリシマ [DVD]

 

爆撃で親友を失ったことにより心にキズを追い、苦悩する主人公。宮崎県霧島の自然が美しく、より一層戦争の悲惨さが際立ちます。

 

 

後編(平成16年(2004年)以降の50本の選出)は、平成が終わったときに取り組んでみようと考えています。みなさんが好きな平成の日本映画を教えてください。