ゴロネ読書退屈日記

ゴロネ(89年生まれ)一児の父。読書ブログを目指している雑記ブログです。息子ハルタとじゃれ合うことにはまっています。

理系でゲーマーな妻と『まだ科学では解けない13の謎』と『名付けられた葉』の話

妻はゲーマーである。

 

最近はモンハンのオンラインに熱中していて、息子が眠ると、すかさず狩りに出かける。その熱中ぶりは、付箋と書き込みでいっぱいの攻略本からも伺える。自分が考え抜き、厳選した装備とスキルでモンスターをしとめる瞬間がたまらないと妻は言うのである。

 

妻は大学時代に獣医学を専攻していて、たくさんの動物を解剖していたらしい。獣医学の研究が、なんかモンハンに通じるところがあるのかしらん。

 

結婚後、二人で住むための引越しの作業中に、妻の段ボールの中からスケッチブックを見つけた。可愛い絵でも書いてあるのかしらと思い、妻に隠れて、そのスケッチブックを開き、中身を見た。

 

……そこには、動物の内臓のスケッチがあった。

 

しかも、絵に血がついてる。僕は「ひっ」とちょっと声を出しちゃった。

 

妻にこの絵のことを聞いたら、あれは大学時代に描いたヤギの内臓のスケッチだと言う。研究室でのヤギの解剖中にスケッチしたからスケッチブックに血がついてしまったんだと。こわっ。

 

大学時代のように気軽に動物の解体ができないことへの欲求不満が妻の中に実はあって、その欲求をモンハンのようなバーチャルな狩りの世界で満たしているのかもと僕は勝手に想像して、勝手に恐ろしくなってしまった。

 

僕は動物全般が苦手だが(人も苦手)、妻はやっぱり動物が好きみたいで、特に牛を見ると「かわいい」とか言って、近くに寄っていきます。

 

 

妻と一緒に暮らしはじめて良かったことの一つは、妻の本を自由に読めることだ。

 

妻は主に理系の本をたくさん所有している(理系関係以外の本には、「麻雀必勝法」などの本がある)。文系出身の僕にはありがたい。この前妻の本の中で読んだのは、『まだ科学で解けない13の謎』である。

 

まだ科学で解けない13の謎

まだ科学で解けない13の謎

 

 

「第5章 生命とは何か?」の中にある「地球の生命は火星からやってきた?」のお話が面白かった。

 

一九九六年、《サイエンス》誌にその報告が掲載された。研究結果の意味するところは明らかで、太陽系内の惑星および衛星は、どうやら数十億年にわたって互いに岩石をやり取りしていたらしかった。地球の重力場が岩屑を引き寄せるやりかたから推して、火星の地表から遊離した岩石の約四パーセントが地球に落下しているのではないかと思われる。

この結果は、確かに事実と符合する。南極の大氷原という、物質を無垢な状態で保存できる環境で見つかった多数の隕石が、火星からやってきたことを示す物質学的特徴を備えているのだ。そして、もしその石が、火星に水があって、生命を育むのに適した環境だった時代ー地球が生命の住める星になるより前の時代ーのものだとしたら、火星の生命がその石にひょいと(頼まれものしないのに)“便乗”して、はるばる地球にたどり着き、ここで分家を興すことができたという説を、疑う理由があるだろうか。

 

ええっ、僕たちの先祖って、火星出身だったのかもしれないの?宇宙の話って、本当に興味が尽きないなあ。

 

海の前でたたずんだり、都会の人混みの中に紛れたり、宇宙の広さについて想像するとき、自分とは何とちっぽけな存在なんだろうかと強く思う。

 

宇宙が(どの方向にかわからないけど)絶えず進化していて、自分はその進化のために消費されるエネルギーのごく僅かな一部にしか過ぎないと思うと、自分の人生って無意味なんじゃないかと考えずにはいられない。

 

そういう考えに至って、なんとも言えない暗い気分に陥ることがある。そんなとき勇気をくれるのが、新川和江の『名づけられた葉』という詩だ。

 

新川和江詩集 (ハルキ文庫)

新川和江詩集 (ハルキ文庫)

 

ポプラの木には ポプラの葉

何千何万芽をふいて

緑の小さな手をひろげ

いっしんにひらひらさせても

ひとつひとつのてのひらに

載せられる名はみな同じ〈ポプラの葉〉

 

わたしも一枚の葉にすぎないけれど

あつい血の樹液をもつ

人間の歴史の幹から分かれた小枝に

不安げにしがみついた

おさない葉っぱにすぎないけれど

わたしは呼ばれる

わたしだけの名で 朝に夕に

 

だからわたし 考えなければならない

誰のまねでもない

葉脈の走らせ方を 刻みの入れ方を

せいいっぱい緑をかがやかせて

うつくしく散る法を

名づけられた葉なのだから 考えなければならない

どんなに風が強くとも

 

どんなに自分がちっぽけな存在で、大きな流れには逆らえない存在だとしても、自分自身を生きるという幸運をせっかく与えられたのであるから、自分らしい生き方をひたむきに考え続けなくちゃならない。

 

 

最近妻が作ってくれる、鳥ひき肉のレンコンサンドバーグなる料理がとってもおいしい。レンコンに鶏ひき肉を挟んで、味つけをして焼いた料理で、昨晩も作ってくれた。自慢したいので写真をアップ。

 

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上手に焼けました、ね。