ゴロネ読書退屈日記

ゴロネ(89年生まれ)一児の父。好きなものは読書、映画鑑賞、息子ハルタとじゃれ合うこと。

『論語』とお土産のオムライスの話

近頃、毎朝10分間、『論語』の書き下し文を音読している。

 

古典を音読するのは好きで、特に『論語』はいい。心が引き締まる感じがする。

 

論語 (岩波文庫 青202-1)

論語 (岩波文庫 青202-1)

 

 

◎僕の好きな『論語』のことば・ベスト3◎

 

3位

 

君子は諸を己に求む。小人は諸を人に求む。

 

(意味)君子は何事も自分の責任であると考えるが、小人は反対にすべての責任を人に押しつけてしまう。

 

2位

 

之を知るを之を知ると為し、知らざるを知らざると為す。是れ知るなり。

 

 (意味)わかっていることはわかっている、わからないことはわからないとはっきりさせること。それが知るということだ。

 

1位

 

……この記事の最後に書きます。

 

 

先日の夜、職場で仲のよい、男性の先輩と後輩の女の子と僕の3人で、先輩の行きつけの居酒屋に飲みに行った。

 

後輩の女の子は、柿の絵と「KAKI」というアルファベットがプリントされたトレーナーを着ていた。

 

「なにそれ?その奇抜なデザインのトレーナーはどこでお買い求めになったの?」と僕は聞いた。

 

「これは、芸人の渡辺直美のブランドです。新宿に売ってました。いろいろなデザインがあったんですけど、これがいちばん可愛いなって思って」と後輩。

 

話は多岐にわたった。職場の話、趣味の話、恋愛の話、家族の話……。

 

話とお酒が進み、僕はいつになく酔いが早くまわった。

 

「ここはオムライスがまじで旨いんだよ。それをシメに食うべ」と先輩。

 

出てきたオムライスは確かに旨かった。チーズが入っていて、その量と溶け具合が絶妙であった。

 

オムライスを食べ終わるころ、妻から「今日は何時に帰ってくるの?」とLINE。顔文字も絵文字もスタンプもない。

 

「帰り遅いと嫁さんがキレるかもしれないんで、そろそろお開きにしましょうか。」と僕が言うと、「ちょっと待って」と先輩は立ち上がった。先輩は厨房のほうに行き、何かが入ったビニール袋を二つ手に提げて戻ってきて、それを僕と後輩の女の子にそれぞれ渡した。

 

中を確認すると、パックにつめられたオムライス。先輩が店の人に事前に頼んで、お土産用に作ってもらっていたのだ。

 

先輩は言った。

 

「それ、おれのおごり。嫁さんに持って帰って食べさせてやんなよ」

 

……かっけぇ。

 

サウイウ先輩ニワタシハナリタイ。

 

それにしても、この夜は酔った。頭がくらくらした。

 

「一人で帰れっか?また終点まで行っちゃうんじゃないの?」と先輩。

 

三人それぞれ帰りの方角と手段が違う。僕は飲み会の帰りの電車に一人で乗ると、自分が降りるべき駅を寝過ごしたり、自分の荷物を車内に置き忘れてしまったりすることがよくある。

 

僕は足をふらつかせながら、「だいじょうぶっす。おなじあやまちはくりかえしません、おぼろろろろろ」とか言った気がする。

 

解散し、電車に乗り、イスに座ると、急激に眠気がやってきてすぐに眠りに落ちた。

 

はっと目覚めると、電車のドアが開いていた。どこかの駅に停車している。外の風景を凝視し、自分の降りる駅だということがわかった。

 

立ち上がり、ドアが閉まる前に小走りで下車した。

 

「ふう、ぎりぎり降りられてよかった」と僕はホームで安堵した。

 

電車から降りて、五分ぐらい経ったときだったかな。

 

手に何も持っていないことに気がついたのは。

 

……オムライスを電車に置いてきてしまった。

 

 

 

過ちて改めざる、是を過ちと謂う。

 

(意味)過ちを犯して、そのままにして改めようとしない。それが本当の過ちである。