ゴロネ読書退屈日記

ゴロネ(89年生まれ)一児の父。好きなものは読書、映画鑑賞、息子ハルタとじゃれ合うこと。

『海月姫』の話と江の島水族館に行った話

 

ベルトコンベアの前に立っていた。僕はベルトコンベアの上を流れてくるモノを、四つの段ボールのうちのどれかに適切に分類しなくてはならない。この「適切に」というのが難儀であった。

 

左から一つ目の段ボールには「花」、二つ目には「鳥」、三つ目には「風」、四つ目には「月」と書いてあり、このそれぞれの言葉のイメージに合わせ、ベルトコンベアの上のモノを仕分ける。

 

しかし、ベルトコンベアによって運ばれてくるモノは共通性や一貫性がなく、しかも形があったり、形がなかったりし、作業をする僕の手は何度も止まった。たとえば、クリップ、パンダ、マフラー、海水浴、冬眠、コーラの入った哺乳瓶、ギャグが滑った直後の空気、墾田永年私財法などが流れてきた。

 

僕は思考するのをやめた。思考は苦痛を伴うし、時間がかかる。この作業をなるべく楽に、なるべく時間をかけずに終わらせたい。僕は自身の感覚の流れに身を任せ、ベルトコンベアによって運ばれてくるモノを無思考で仕分けていった。

 

鳥花花鳥月風花風風鳥風月月月風鳥鳥花花風鳥月風花風月風鳥風月月花月風鳥月鳥花風花鳥月風花風風鳥風風月月月月風鳥鳥花鳥花風鳥月風花風月風鳥風風月月花月風鳥鳥……。

 

 

 

仕事の疲労で上記のような妄想をするようになった頃、やっと休みがやってきた!

 

僕は妻に「江の島水族館に行こう!」と言った。先日、ドラマ『海月姫』の初回に江の島水族館が出てきたのを見て、行きたくなったのだ。

 

ほとんどテレビドラマは見ない僕だけど、『海月姫』の初回をふと目にして、結構面白いと思った。原作の漫画も気になって、序盤に目を通したが、非常に僕好み。

 

海月姫(1) (Kissコミックス)
 

 史上初(?)の「本格オタク女子漫画」! クラゲ大好きの女の子・倉下月海(くらした・つきみ)が暮らすアパートは男子禁制・オタク女子オンリーの天水館(あまみずかん)。ある日、月海が溺愛するクラゲ・クララのピンチを救ってくれたおしゃれ女子を部屋に泊めたら……!? オタク女子軍団「尼(あま)~ず」も人気爆発中♪

 

ドラマ版は、無理にリアルに寄せようとせず、多くの漫画的表現を自然に取り入れ、コミカルでテンポの良いつくりになっているのが好印象。三次元の方が二次元に歩み寄っている昨今で、「リアリティがない」などと批判をするのは野暮なことです。

 

クラゲオタクで腐女子の月海ちゃんは、「恋愛」というあまりに三次元なミッションにどのように今後立ち向かっていくのだろうか。注目です。

 

 

 

生後10か月の息子のハルタは、不思議そうに水槽の中の魚を眺めていて、ときどき微笑んだりしていた。

 

いや~、来た甲斐があったわ、江の島水族館。久々に家族サービスが出来た。妻も、独身のときは熱帯魚を飼育していたほどの魚好きなので、喜んでいた。

 

海月姫』の撮影で使われていたクラゲコーナーは混雑していた。クラゲの水槽の前に立ち、家族3人でクラゲたちをじっと眺めた。クラゲってこんなに美しかったのか。なんだかとても癒される。

 

「クラゲって自分で飼育するの大変なんだよね」と妻。「温度とかいろんなことに気を使わなきゃいけないし、ポンプを使って、海と同じように水の流れをつくってやらなきゃならないし」

 

クラゲたちは緩い流れに身を任せ、水の中を漂っていた。ゆらゆら、ふらふら、ゆらゆら、ふわふわ……。

 

僕たちがクラゲを見つめているのか? それとも、クラゲが僕たちを見つめているのか?

 

 

 

水族館から帰ってくると、ハルタに水族館で買ったお魚の靴下を履かせたり、ハルタの長くなった前髪を切ってぱっつんにしたり、妻と宅飲みしたりした。よい休日でした。