ゴロネ読書退屈日記

ゴロネ(89年生まれ)一児の父。好きなものは読書、映画鑑賞、息子ハルタとじゃれ合うこと。

北陸三大祭りの一つ、三国祭に行った話

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近頃、妻がフリマアプリのメルカリにはまっている。

 

僕たちが小さい頃に遊んだおもちゃなどがメルカリに高値で売られているのを知った妻は、「こんなガラクタなら、実家にたくさん眠ってる」と言って、実家に物色目的で帰ることを望んでいた。

 

そんなわけで、先日の土日に、新幹線や特急を利用して4時間かけ、妻の実家がある福井県坂井市三国町に遊びに行ったのであった。

 

 

 

5月19日の福井は寒かった。安易に妻の実家まで短パンで来てしまったことに後悔。義父がジャージを貸してくれた(つんつるてん)。

 

義父と義母ともに、1歳になった孫のハルタに久しぶりに会えて喜んでいる様子であった。ハルタは長旅と妻の広い実家の中を這いずり回ったことに疲れたのか、到着1時間後くらいに寝てしまった。妻をその合間に、「宝の山」の物色を始めた。

 

僕は一人で外に出て、三国湾をぷらぷらと散歩した。

 

97年にロシア船籍のタンカーが座礁し、この湾に重油が流れ着いたと妻に聞いた。そのとき妻の実家では家族総出で、重油を取り除くボランティアに参加したらしい。

 

歩いていると、雄島が近づいてきた。遠くに東尋坊が見える。雄島に続く橋の前で雄島の写真を撮っていると、妻からちょうどLINE。

 

「雄島に入っちゃダメだよ。呪われるから」

 

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前に一緒に入って釣りしたじゃん。

 

雄島は東尋坊で身投げした人の遺体が流れ着くことがあるらしく、心霊スポットとしても知られていた。

 

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家が建ち並ぶ狭い路地を歩いた。マンホールをパシャリ。描かれているのは、三国町にある龍翔館という建物である。

 

海沿いに立つ住宅は古い家ばかりで、空き家も少なくない。ネットで調べたり、義父の話を聞いたりすると、福井の他の市町村ほどでないにしろ、三国町の過疎化は緩やかに進行しているようだ。

 

僕たち家族がここに移住しない限り、老夫婦二人だけで暮らす妻の実家もいずれなくなるだろう。沈みゆく地方か……。

 

 

 

5月20日は三国祭に行った。富山の御車山祭、石川の青柏祭と並ぶ北陸三大祭りの一つである。

 

福井行きの妻の目的はメルカリへの出品物探しかもしれないが、僕の目的はこの三国祭であった。初めてのこの祭りの見物にとてもわくわくしていた。

 

三国祭は毎年5月19日(前祭り)、20日(本祭り)、21日(後祭り)に行われている。本祭りの日が平日に重なると、市内の学校は早引きになると聞いて驚いた。今年は祭りが休日に重なったからか、お客さんが多く、ハルタを乗せたベビーカーを進めるのが大変であった。

 

この祭りの目玉は、6.5メートルに及ぶ山車(やま)である(明治期の山車は10メートルを越えたらしい)。事前にどのような山車が出るのか調べておいた。

 

本祭りの午前中に6基ある山車が三国神社周辺をそれぞれのルートで廻り、正午に三国神社の前にすべての山車が集結する。

 

祭りに行って、最初に僕たちが出会った山車は、「源義経静御前」である。

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男性たちが威勢良く山車を引っ張って屋台の並ぶ狭い道を進んでゆく。山車の上に立っている人がトンボみたいなもので電線をあげ、さらに屋台は屋根をあげ、山車の進行の邪魔にならないようにする。

 

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見所は山車が道を直角に曲がるときである。引っ張り手が勢いよく引っ張り、山車は「ガガガガガッ!!」と大きな音を立てて曲がる。道には車輪がつけた傷がついていた。

 

「この道につく傷が粋なんだって。私にはよさがわからないけど」と妻。僕は山車の迫力に、素直に「かっけえ」と思ったのでした(男の子)。

 

源義経静御前」についていき、三国神社の前に到着。正午になり、6基の山車が集結した。

 

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壮観。僕のお気に入りの山車は「一寸法師の鬼退治」である。左下に一寸法師がちょこんといる。

 

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義父が、今は山車の職人が減っていて、自分の友人の職人も亡くなってしまったと言っていた。跡継ぎとなる若者もあまりいないのだろう。三国祭保存振興会と町内会の方々の努力でなんとか支えられている祭りなのである。

 

 

 

妻はメルカリに出品できそうなものを実家で見つけて、大満足な様子であった。ダンボールには、人形やカードやピンバッチなどなどが詰められていた。その中には、子供のときに三国祭りの露店で手に入れたものが少なくないそうだ。

 

僕も三国祭の初体験を大いに楽しみ、かなりいい休日を過ごせたという実感があった。正直、感動した。また三国祭行きたい。