ゴロネ読書退屈日記

ゴロネ。読書ブログを目指している雑記ブログ。2人の息子とじゃれ合うことが趣味。

29歳の誕生日の話、ブログが1年続いた話、父親がうつになった話など

1 29歳の誕生日の話

 

怒涛の9月が始まった。

 

1人がこなす仕事量が多すぎる。すでに8割以上ブロックが積まれているテトリスをプレイしている気分であった。

 

積まれたブロックを消すか消さぬかのうちに次々とブロックは落ちてくる。計画性と集中力が必要とされるが、僕はこれら能力が乏しく、毎日がいっぱいいっぱいである。

 

1日ですべてのブロックを消すことはもはや不可能であり、いつまで経っても心の平安はやってこない。なんとかブロックが天井につくゲームオーバー寸前のところでセーブし、家に帰ってバタンキュー、次の日に冷や汗をかきながらプレイをコンティニューするここ3週間である。

 

9月20日は僕の誕生日であったが、この日も散々であった。うちの職場はやるべき事務的な仕事が多いにも関わらず、突発的な事案がよく発生した。

 

20日にそれが立て続けに起こり、眠気があるまま、なんとかそれを力技でねじ伏せた(僕はどちらかというと丁寧さを求められる仕事より、柔軟性の必要な仕事の方が得意)。それらの事案の対応中、「転職しようかしらん」という思いがふと頭に浮かぶが、僕にはやっぱりこれ以外の仕事はできそうにない。

 

上司に対応を感謝され、ショートケーキをおごってもらっちゃった。僕が「今日実は誕生日なんですよね」と言うと、さらにモンブランもごちそうしてくれた。

 

時計は19時をまわった。よし、通常のテトリスに戻ろう、そして、あと1、2時間で職場を脱出し、1歳の息子・ハルタを風呂に入れ、安らかに眠ろうと思っていると実家の母から電話があった。

 

誕生日のお祝いに電話してきたのかな、珍しいと思ったが違った。母は「お父さんの様子がかなりおかしい」と言った。

 

 

2 ブログが1年続いた話

 

28歳になったときにこのブログを始めたので、ちょうど1年継続できたことになる。始めた頃は、続いても3ヶ月くらいかなと思っていたが、意外と続いた。

 

1年続けられた要因は何かと考えてみたが、やはり、書きたいときに、書きたいスタイルで、書きたいものを書くというポリシーがあったおかげだと思う。今後もこのポリシーを大事に、なるだけ長くブログを書き続けていきたいです。

 

 

3 父がうつになった話

 

やっと土曜日が来た。もうへとへとである。

 

昼まで寝て、家族3人でスタバに行き、僕と妻はアップルパイ、ハルタはワッフルを食べた。コーヒーも飲んで、頭もすっきりした。

 

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スタバを後にすると、実家に向かった。実家には母と父と弟がいた。

 

この夏頃から父が少しおかしい。全然元気がなく、無気力状態なのである。

 

あんなに好きで何十年も弾いていたギターもやめてしまい、「音楽なんて聞きたくない」と言い出す始末。

 

母が言うには、仕事には行っているが、家にいるときは1日ずっとクッションに座ってぼーっとしているだけだという。本人は自分はうつ病ではないと言っているが、母にネガティブな発言をしつこく繰り返しているそうだ。そして、逆に母が話しかけると、それにはまるで上の空らしい。

 

とりあえず、心療内科では初期のうつ病と診断され、薬を服用している。しかし、ここ1ヶ月でむしろ症状は悪化しているようで、今度は病院でちゃんと脳の検査をしてもらおうかと母と話し合った。

 

父はハルタと会って笑顔を見せていたが、あきらかに今までの明るかった父と違った。口数も少なく、目も虚ろである。

 

父はまだ56歳で、ボケるにはちと早い気がする。一時的なものか、それとも長期的に続くものなのか……。とにかく、家族で協力して、やれることをやっていくしかない。

 

帰り際、弟に「そういえばお前の本棚に『うつヌケ』って本あったべ。貸して」と言い、その本を借りた。

 

 

4 『うつヌケ』の話

 

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

 

この本では、漫画家の田中圭一が、自身やうつになった人々がどうやってうつ症状から脱出したかの体験談をわかりやすい漫画で語っている。インタビューを受けている脚本家の一色伸幸が、うつは「心の風邪」 なんてほどの生易しいものではなく、「心のガンだ」と語っているのが衝撃的。

 

さくさく読めて、30分もあれば読み終わる。僕が敬愛する内田樹先生もうつだったのね。

 

この漫画で語られるうつの症状がかなり父の症状に当てはまっている。田中はうつの状態を、「まるで脳が濁った寒天でで包まれてるような 頭にいつも『もや』がかかったポヤ〜っとした感じ」と表現している。父もきっとこんな感覚なんだろう。

 

父もここに登場する人々のように上手にうつからヌケてくれることを心から願うばかり。

 

 

5 子供に依存する父の話

 

父は最近「寂しい」 とよく口にするようになったそうだ。母は、息子3人が社会人になって自立し、誰にも頼られなくなった寂しさが父をうつ状態に陥らせたんじゃないかと言った。

 

まあそれもあるかもね。子供を愛するのもいいけど、依存し過ぎると、子供が自立したとき生き甲斐を失ったような感覚になるだろう。

 

僕はどうかというと、しっかり息子に依存してます。仕事の疲れはいつもハルタに癒してもらってる。

 

最近ハルタが「パパ」と自然に言えるようになったので嬉しく思っていたが、実はアンパンマンのことを「パパ」と言っていることが判明した。がっくし。でも可愛いから許す。