ゴロネ読書退屈日記

ゴロネ。読書ブログを目指している雑記ブログ。2人の息子とじゃれ合うことが趣味。

文節の鉢の中で泳ぐ孤独な金魚の話

ブログに書くネタが思いつかない。

 

問題:上の文を文節に分けて、その文節数を数字で答えなさい。

 

……といったような問題が、中学校最初の国語のテストの文法問題として出題されることがよくある。上の問題の答えは「4」である。中学生の頃の自分にはこれがよくわからなかった。

 

大抵の国語の先生は文節分けの方法を、「文を文節で分けるには、『ネ』(『サ』、『ヨ』)を入れても不自然でない箇所で文を区切りましょう」と説明する。上の問題では、「ブログに(ネ)/書く(ネ)/ネタが(ネ)/思いつかない(ネ)」ということで、4文節になるというわけだ。……じゃあ、次の文は何文節だろう?

 

人がゴミのようだ。

 

どこに「ネ」を入れれば、不自然でない箇所で区切れたことになるのか?「人が(ネ)/ゴミのようだ(ネ)」で2文節?それとも「人が(ネ)/ゴミの(ネ)/ようだ(ネ)」で3文節?中学生の自分はこういう問題で悩んでしまった。

 

答えは2文節。1文節の中には必ず自立語(単独で文節を作れる単語。名詞、連体詞、副詞、接続詞、感動詞、動詞、形容詞、形容動詞)が一つあるということを覚えておかなくてはならない。付属語(助詞、助動詞)単独では、文節を作ることはできないのである。

 

上の一文の「ゴミのようだ」であるが、「ゴミ」は自立語(名詞)、「の」は付属語(助詞)、「ようだ」は付属語(助動詞)なので、「ゴミのようだ」で1文節と数える。「ようだ」だけでは文節を作れない。

 

自立語と付属語について学習する前に文節数を問うことは、口語文法の学習の初めの一歩で、文法に苦手意識を持ってしまうことに繋がりかねないのではないかなと思ってしまう。僕は文節の構造を下の金魚鉢の絵で理解している。

 

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金魚鉢は文節、金魚は自立語、金魚のフンは付属語を表す。この金魚鉢(文節)は小さく、金魚(自立語)は1匹しか飼うことはできない。金魚のフン(付属語)は当たり前であるが、金魚(自立語)がいなければ存在しない。金魚のフン(付属語)は金魚(自立語)の後ろに付いていく。

 

金魚のフン(付属語)は全くない(0個)のときもあるし、1個のときもあるし、複数連なっていることもある。例えば、次の文。

 

ピーマンを食べさせられましたよね。

 

この文は「ピーマンを」と「食べさせられましたよね」で2文節である。「食べさせられましたよね」は、金魚(自立語(「食べ」(動詞)))に、フン(付属語)が「させ」(助動詞)、「られ」(助動詞)、「まし」(助動詞)、「た」(助動詞)、「よ」(助詞)、「ね」(助詞)と6つも付いていることになる。

 

この文節の金魚鉢がしっかり理解できてれば、口語文法の学習はいいスタートを切れるんじゃないかな。

 

 

生後2カ月の次男・レイはよく笑うようになり、「あー」とか喃語を発するようになった。このころの赤ちゃんは顔つきも日に日にどんどん変化していくので、観察していて面白い。

 

一方、2歳1カ月のハルタも、ぐんぐん成長していて、立派ないたずら小僧になった。部屋の中を思い切り散らかして遊び、何かをこちらが促すと「いやいや」と拒否をする。あと、よくしゃべるようになった。単語をどんどん覚えて、3つとか4つの単語をつなげて話せるようになった。「ハルタ、くっく(くつ)、はく」とかね。

 

最近は、助詞「の」にはまっている。この前の休日、友人家族が自宅に来たときも、「の」を使ってハルタは家にあるものを彼らに向かって一生懸命に紹介していた。「ママプッ(コップ)!」、「パパほん!」、「これ、ハルタ!」などなど。

 

友達家族が帰るとき、ハルタは寂しかったのか、大いに泣いた。そういえば、泣いているときは、文節の切れ目が分かりやすいなと気づいた。

 

ハルタも(ひぐっ)、おそと(ひぐっ)、いぐ〜!(ひぐっ)」