ゴロネ読書退屈日記

ゴロネ。読書ブログを目指している雑記ブログ。2人の息子とじゃれ合うことが趣味。

キャンプなど友達と遊んだ話

 
木曜の夜、ヒゲ(あだ名)が自宅にやってきた。ヒゲは高校時代からの友人であり、高校生の頃から髭を蓄えていた。『SLAM DUNK』の野間忠一郎みたいに。
 

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野間忠一郎
 
現在、ヒゲの奥さんと1歳のお子さんは実家に帰っていて、彼は暇らしい(なぜ実家に帰っているのかは言わなかったし、僕も聞かなかった)。彼と僕は、僕の妻が作った手羽先の唐揚げなどをつまみに、缶ビールと缶チューハイを飲んだ。つまみをこしらえ終えた妻は「ファミレスで勉強してくるわ」と言って、外出してしまった。
 
僕は、2歳の息子・ハルタと7ヶ月の息子・レイの世話をヒゲに任せ、『仮面ライダー』のDVDを観た。近頃、デアゴスティーニの「仮面ライダーDVDコレクション」を集めている。この日に見た回の仮面ライダーの敵は「殺人女王蟻アリキメデス」であった。がんばれ! 一文字隼人!!
 
ハルタは相手をしてくれているヒゲに「アンパンマンアンパンマン」と連呼していた。ハルタは一日に320回くらい「アンパンマン」という単語を発する)。それに辟易している様子のヒゲはハルタにゲームを提案した。

 

「ハルちゃんさあ。今から『アンパンマン』我慢ゲームしよ。『アンパンマン』って言ったら、罰ゲームでくすぐるからね」

 

ハルタはそれを聞いて五秒ほど黙ったあと、「……アンパンマン」と呟き、ヒゲにくすぐられていた。

 

2時間ほどして妻が帰ってきたので、「外行くべ」とヒゲを誘い、二人で近所のショットバーに入店した。そこは僕らの行きつけのバーであり、僕ら以外の客がいることはほぼない。

 

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マスターは話好きで、映画好き。この日はスティーブ・マックイーンのかっこよさ、渋さについてマスターは熱く語っていた。サム・ペキンパーの『ゲッタウェイ』での彼が最高だそうだ。僕はフランクリン・J・シャフナーの『パピヨン』での彼もいいですよねと言ったが、酷評された。

 

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ヒゲの終電が近づいてきたので、僕たちは店を出た。別れ際、ヒゲが休日のキャンプのために、スモークベーコンを仕込んでいると言った。酔っ払っていた僕は足をふらつかせながら、家に帰った。

 

スモーク・ベーコン……偉人っぽい名である🥓

 

 

 

週末のキャンプに、僕は率先して車を出した。最近運転が楽しい。山名湖の周辺でほうとうを食べて腹ごしらえし、キャンプ場に向かった。
 

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キャンプのメンバーは僕とヒゲを含めた高校時代の男仲間の6人。キャンプ場ではコテージを借りた。

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ヒゲは早速スモークベーコンの準備に取りかかり、ベーコンにひもをくくりつけ、段ボールの中にぶら下げ、それをスモークチップで燻した。燻製の間、僕たちはドッヂビーをした。大いに盛り上がり、汗をかき、腹を空かせた。
 

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コテージに戻ると、ヒゲは持ってきたコーヒー豆を煎り、ミルで砕き、コーヒーを入れた。僕はゲームを提案し、ボスの缶コーヒー(ブラック)を自動販売機で買いに行き、コテージに戻った。どちらがヒゲが手間をかけて入れたコーヒーか、ただの缶コーヒーを当てるゲームである。
 

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ゲームマスターをノッポ(あだ名)にお願いした。ノッポは①、②とそれぞれ書かれた2つの紙コップの一方にヒゲのコーヒー、缶コーヒーを入れた。もちろんノッポ以外の男達はどちらにどちらのコーヒーを入れたのかはわからない。
 
僕はこのゲームにけっこー自信があった。自分で淹れるほどではないが、一日一杯以上はコーヒーを飲む、まあまあのコーヒー好きである。仲間達は①、②、それぞれのコーヒーを飲み、首をかしげている。そして僕の番が回ってきた。香りを嗅ぎ、それぞれのコーヒーを飲んだ。
 
……わ、わかんねえ~。自信満々だった自分が恥ずかしい。違いは確かにあるのだが、どっちもおいしいし、どちらがどちらのなのかは自信を持って答えられない。ノッポは言った。
 
「ヒゲの入れたコーヒーが①だと思う人、挙手!」
 
僕は思いきって手を挙げた。①の方が香りがよかった……気がする。まわりを見たが、3人手を挙げている。3対3! あ、ヒゲが手を挙げている!……僕は安堵した。
 
「ヒゲの入れたコーヒーは、………………①です!!」とノッポ。
 
……やったあ!!僕は子供のように喜んでしまった。ひやひやしたぜ。
 
ヒゲは「外したやつには、もったいなくておれのコーヒーは飲ませられん」と言った。僕もぎりぎりまで迷ったことはおくびにも出さず、ヒゲのコーヒーを飲みながら「缶コーヒーとの違いがわからないなんて、ガキだな」と言った。
 
夕方になり、バーベキューを始め、スモークベーコンを食べた。……う、うまい。やわらかいし、なにより香りがいい。

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買い込んだ食材を大方食べ終えると、酒を飲みながら、アプリを使ってなぞなぞしたり、段ボールを燃やしたりして遊んだ。
 
高校を卒業して12年になる。皆それぞれ、それなりの苦労をしてきたし、現在もしているが、中身はそれほど変わっていない。人生をまずまず楽しんでいる。家族を家に残してキャンプに来たのは少々罪悪感はあったが、たまにこうやって気の置けない男友達だけで集まって遊ぶのはやっぱり楽しかった。
 
ひとしきり騒ぐと、倒れるように眠った。翌朝、キャンプ場を出て、温泉に入り、帰った。
 
 
 
キャンプから帰ると、20代が終わり、30歳になった。
 
28歳の誕生日から始めたこのブログも、3年目に入ったことになる。