ゴロネ読書退屈日記

ゴロネ。読書ブログを目指している雑記ブログ。2人の息子とじゃれ合うことが趣味。

『人生の意味の心理学』の話など

 

 

早朝、自宅から3キロほどのところにある神社までジョギングした。気持ちいい。今年2回目の参拝。

 

正月休みは読書漬けであったので身体が鈍っていたが、それが解消されていくのが実感できた。様々なことを詰め込み、ぐちゃぐちゃとなっていた頭も整理された感じがし、スッキリとする。

 

ふと、運動をすることで読書は初めて自身の栄養になるのではないかという考えが浮かんだ。身体を動かさずして、過度な読書をするのは毒である。僕の場合だけかもしれないが、読書の営みは完成は、きっと身体の運動を伴ってなされるのだ。

 

 

 

昼は家族で近所の公園に行き、ベンチに座ってお昼を食べた。陽射しがあたたかい。

 

2歳10ヶ月になる息子・ハルタはかなり公園の遊具で遊べるようになった。

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休日とあって、公園内には子供達が多くいた。ハルタより少し年上のお兄ちゃんやお姉ちゃんのお友達が、ハルタに遊具の遊び方を教えてくれたり、遊ぶ順番を譲ってくれたりした。ハルタも少ない語彙で、お友達とコミュニケーションをとろうと必死だった。

 

令和2年度、つまり今年の4月から、ハルタと次男レイは保育園に通うことになる。これまで2人は家にいたので、同年代の子供たちとの関わりが少なかった。保育園では友達との関わり方や、周りの人と協力することの楽しさを学んでもらえればなと思う。

 

 

 

今日は午後から妻が友達と食事に出かけている。自宅には僕と息子2人。

 

ハルタとレイは交互にうんちをし、さっき寝た。で、今この記事を書いている。

 

年が明け、2冊の新しい本を読んでいる。1冊は『オレたちバブル入行組』。ドラマ「半沢直樹」の原作として有名である。ちなみにドラマは見たことない。

 

オレたちバブル入行組 (文春文庫)

オレたちバブル入行組 (文春文庫)

 

 

メガバンクの過酷さに驚いた。上司のパワハラ、客のクレーム対応、きついノルマ、数字との長時間のにらめっこ……。ネットで調べてみると、「半沢直樹」の世界は少々誇張があるにしろ、行員業務はかなり厳しく、心を病んだり、転職を考える人も少なくないようだ。

 

食うか食われるかの世界。僕は競争とはかなり無縁のところにいる世間知らずなので、そういうところで闘っている人には、頭が下がる思いである。

 

2冊目は『人生の意味の心理学』。著者は心理学者のアルフレッド・アドラー。数年前の『嫌われる勇気』の大ヒットで、本屋の心理学の棚には彼に関する書籍が多く並ぶようになりました。

 

人生の意味の心理学〈上〉―アドラー・セレクション

人生の意味の心理学〈上〉―アドラー・セレクション

 

 

 

半沢直樹」の世界では「競争」が第一原理だが、アドラーは「協力」を第一原理とした社会を理想としている。競争が生活の手段であり、目的でもある資本主義社会では甘い考えかもしれない。しかし、僕は「倍返し」の社会より、アドラーの理想の社会に魅力を感じずにはいられない。

 

アドラーが言うように、「人生の意味は全体への貢献である」と次の世代には伝えたい。『人生の意味の心理学』での次の言葉が心に刺さった。

 

われわれが現代の文化において享受しているすべての利点は、貢献してきた人の努力によって可能にされたのである。もしも人が協力的でなかったら、他者に関心を持たなかったら、全体に貢献してこなかったら、人の人生は不毛であり、跡形もなく地球上から消え失せてしまっていただろう。貢献した人の仕事だけが残っている。彼〔女〕らの精神は生き続け、永遠である。もしもわれわれがこのことをわれわれが子どもを教育するための基礎にすれば、子どもたちは協力的な仕事を自然に好きにするように育つだろう。困難に直面しても力を失わず、もっとも困難な問題にすら直面し、それをすべての人を利する仕方で解決できるほど強くなるだろう。

 

自分と他者を比較して一喜一憂するのではなく、他者に貢献することに幸せを感じる人間でありたい。自分の息子たちも、勉強はできなくてもいいから、そんな優しさと勇気を持つ人間に育って欲しいと切に願っている。

 

 

 

あと1日で正月休みが終わる。つらたん。