ゴロネ読書退屈日記

ゴロネ(89年生まれ)一児の父。読書ブログを目指している雑記ブログです。息子ハルタとじゃれ合うことにはまっています。

『西郷どん』と『翔ぶが如く』にドハマり中

 

2018年の大河ドラマ『西郷どん』が面白い。

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毎年大河ドラマは、途中で飽きて、見ることをやめてしまうことが多いのだけれど、『西郷どん』は最後まで楽しんで見られる気がしている。そのすがすがしさのあるノリに魅了され、次の回が毎週気になってしょうがない。(林真理子の原作は未読)

 

幼き日の西郷隆盛(小吉)が島津斉彬に出会ったり、西郷家が大久保家の隣だったりなどなど、史実にこだわらない細かな演出の一つひとつがドラマに深みを与えている。

 

第9回では、西郷どん(鈴木亮平)は、島津斉彬渡辺謙)のお供として江戸へやってくる。徳川家定又吉直樹)、徳川斉昭伊武雅刀)、一橋慶喜松田翔太)、井伊直弼佐野史郎)などクセの強そうな新しい人物たちが次々と登場し、彼らが今後どのように物語にからんでくるのか楽しみである。

 

 

 

職場には『西郷どん』を見ている人がおらず、語れる相手がいなくて寂しい。

 

僕は、歴史や大河ドラマに興味が一ミリもない妻に、一緒に『西郷どん』見てくれることを期待して、息子が寝静まった後、『西郷どん』の魅力を一生懸命に話した。

 

僕の熱い語りが終わると、妻は言った。

 

「……明日、ゴミ出し忘れないでね」

 

チェスト!!

 

 

 

『西郷どん』に熱中している勢いで、司馬遼太郎の『翔ぶが如く』を読み始めた。

 

新装版 翔ぶが如く (1) (文春文庫)

新装版 翔ぶが如く (1) (文春文庫)

 

明治維新とともに出発した新しい政府は、内外に深刻な問題を抱え絶えず分裂の危機を孕んでいた。明治六年、長い間くすぶり続けていた不満が爆発した。西郷隆盛が主唱した「征韓論」は、国の存亡を賭けた抗争にまで沸騰してゆく。征韓論から、西南戦争の結末まで新生日本を根底からゆさぶった、激動の時代を描く長篇小説全十冊。 

 

司馬遼太郎の長編はほとんど読んだけど、この西郷隆盛の人生の後半戦を描く『翔ぶが如く』は未読であった。司馬史観に対する批判的な文章を目にすることもあるけど、やっぱり司馬遼太郎の小説は圧倒的に面白い。

 

物語は、パリ行きのフランスの列車の中で、薩摩藩士の川路利良が大便を我慢しているところから始まる。川路は、フランスの警察制度をどのように、出来上がったばかりの明治政府に輸入するかを懸命に考えることによって、便意をまぎらわせようとするが、ついに我慢の極みがやってくる。

 

彼は他の客に気づかれないように、床に新聞紙を敷き、

 

大いに発した。叫びをあげたいほどの解放感であった。

 

川路はそれを日本の新聞紙に包み、列車の窓から投げ捨てるのである。しかし、なんとその包みは保線夫に命中し、新聞紙の日本文字から犯人は日本人であることが判明する。そして、その「日本人うんこ投げ捨て事件」はフランスの新聞によって報じられてしまうのである。

 

……最高の始まり方です。

 

 

 

翔ぶが如く』の西郷の人間性の描かれ方もこれまたいい。

 

小説の中で、川路は西郷を「桜島のようだ」と形容している。威圧の中に無限の優しさがあり、たまにでくのぼうに見えるが、爆発を起こす危険性もはらんでいる。人は自然と西郷隆盛を崇拝する気持ちになってしまう。

 

こういう人って現代でもたまにいるよなあ。この人にどこまでもついて行きたいとか、この人の一挙一動を真似したいって気持ちにさせられる人。(宮台真司がよく言う「感染させる力」のある人)

 

これまで僕は『竜馬がゆく』の坂本竜馬が断然好きだったのだけれど、今は西郷隆盛にすっかり魅了されています。

 

 

 

『西郷どん』の話に戻るが、この大河ドラマはこれから先もっともっと面白くなっていくことを確信している。

 

まだ西郷は若く、島津斉彬など周囲のすごい人々に圧倒されるばかりで、戸惑いの表情も多い。これから、どんどんとその才能を開花させ、周囲に影響を及ぼし、時代を転換させ、民衆のヒーローになっていく様(そして、明治政府の敵となる様)が楽しみである。

 

桜島のように、心身共に大きい男になれるのであろうか? テレビの前で「西郷どん」の成長を一生懸命応援したいと思います。