ゴロネ読書退屈日記

ゴロネ。読書ブログを目指している雑記ブログ。2人の息子とじゃれ合うことが趣味。

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『奥の細道』とセミ論争と「しずかさ」の話

秋になり、空気が澄んだからだろうか、朝に自宅から見える山々がとても美しく感じられる。 昔は自然を美しいと感じることなんて一切なかったのになあ。少しは大人になって、心のひだが増えたのかしら。 仕事に行く前に美しい山々の景色を見ると、気持ちが落…

『ハリー・ポッターと賢者の石』と魔法使いになりたかった少年のころの話

学生時代、アルバイトの一つとして、学習塾で中学生に勉強を教えていたことがある。大半の中学生が「将来の夢は何?」と聞かれると、職種を答えることに違和感があった。 別にその答えが悪いとは言わないけれど、将来どのような生活を送りたいかをもっと語れ…

『古典落語』と出奔の妄想と「私の癒やし」の話

今週のお題「私の癒やし」 ◯ 三千世界の烏を殺し ぬしと朝寝がしてみたい(高杉晋作) 『世に棲む日日』(司馬遼太郎・全4巻)をやっと読み終えた。高杉晋作って、やっぱりカッコイイなあ。詩人的な感性と、「動ケバ雷電ノゴトク、発スレバ風雨ノゴトシ」行…

理系でゲーマーな妻と『まだ科学では解けない13の謎』と『名付けられた葉』の話

妻はゲーマーである。 最近はモンハンのオンラインに熱中していて、息子が眠ると、すかさず狩りに出かける。その熱中ぶりは、付箋と書き込みでいっぱいの攻略本からも伺える。自分が考え抜き、厳選した装備とスキルでモンスターをしとめる瞬間がたまらないと…

10歳までに見せたい映画100本と『監督 小津安二郎』と寂しかった大学時代の話

これから映画を毎日見ようと決めたのは、コンビニでのバイトの最中であった。 あれは19歳くらいの頃かな。バイトは夕方勤務であったが、客足は少なく、あまりに退屈だったので、頭に浮かんだとりとめのないことをレシートの裏に書き連ねるという遊びをしてい…

『しろくまちゃんのほっとけーき』と『パパは脳科学者』と時間の概念を獲得した息子の話

息子ハルタが最初の絵本を手に入れたのは、今年の夏のことであった。 とにかく暑かったので、仕事を早く切り上げて、妻に「帰る」とLINEを入れたら、「妹来てるから何か冷たいもの買ってきて」という返信。31アイスクリームに寄り、3人分のアイスを買った。…

『世に棲む日日』とヒゲと八重洲ブックセンターの話

ヒゲが来週結婚する。 「ヒゲ」とは高校時代からの友人のあだ名である。ヒゲは高校生の頃からヒゲを蓄えていた。あの頃はまだヒゲが薄かったが、徐々に濃くなっていき、今ではボボボーボ・ボーボボだ。 僕の数少ない友人のひとりであり、今でもたまに一緒に…

三大和歌集と『君の名は。』と逆流性食道炎の話

思ひつつ寝ればや人の見えつらむ夢と知りせば覚めざらましを 小野小町 古今和歌集 (岩波文庫) 作者: 佐伯梅友 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1981/01/16 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 18回 この商品を含むブログ (32件) を見る 朝は大抵、気持…