ゴロネ読書退屈日記

ゴロネ。読書ブログを目指している雑記ブログ。2人の息子とじゃれ合うことが趣味。

妻と「みくに龍翔館」に行った話


 

福井県坂井市三国町にある妻の実家に来て2日目。

 

三国の歴史や文化のお勉強がしたくなり、義母らに息子を預け、妻と二人で地元の博物館、「みくに龍翔館」を訪れた。三国駅から歩いて10分くらいのところにある。

 

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この異彩なデザインの建物が「みくに龍翔館」。明治時代に三国を訪れたオランダ人土木技師、G.Aエッセルがデザインした龍翔小学校の外観を充実に再現して建てられたそうだ。妻は中高生のころ、校外学習で何度もここを訪れたと言っていた。

 

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建物に入るとすぐに、江戸時代、日本海の交易に活躍した北前船(実際の5分の1サイズ)が展示されていた。三国湊はこの北前船による交易により、かつて大きく繁栄した。

 

江戸時代、北前船を造るには、約1000両という莫大な資金が必要だったそうだ。しかしながら、その造船資金はたった1年の交易で取り戻せたらしい。もうかりますね。

 

 

 

3階から三国の町が展望できた。ちょっとわかりにくいが、奥の川は九頭竜川

 

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三国祭りの山車も展示されていた。明治時代の山車を復元したものなんだって。でかい。

 

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「三国と近代文学」のコーナーもあった。詩人三好達治は一時期、この三国に居を構えていたそうだ。知らなかったなあ。

 

 

 

三好達治詩集 (新潮文庫)

三好達治詩集 (新潮文庫)

 

 

太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪降りつむ。

次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪降りつむ。

 

 

 

「みくに龍翔館」から出ると、三国の町をぶらぶらと妻と歩いた。そういえば、妻とこういう風に二人きりになるのはかなり久しぶりである。いつもは息子が一緒にいるからね。

 

手をつないで歩きながら、三国で過ごした妻の青春時代の話を聞いた。初めて聞いた話が多く、けっこう面白い。と思ったのと同時に、妻のことをまだまだよく知らなかったんだなと気づいた。

 

付き合って1年もせずに結婚し、現在結婚3年目。まあお互いまだ知らないことがあって当然か。

 

育った土地、環境もかなり違う僕らの人生は、あるとき思いがけず関係を持ち、互いの人生を共有するようになった。この縁が出来上がるに至るには、いくつもの偶然の積み重ねが必要である。その偶然が一つでも欠けていたとしたら、僕らはいつまでも見知らぬ二人のまま……であった。

 

 

 

二人でアイスを食べながら、三国駅で帰りのバスを待った。やってきた、えちぜん鉄道をぱしゃり。

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今回の妻の実家への帰省もかなり満喫したのでした。

 

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