ゴロネ読書退屈日記

ゴロネ。読書ブログを目指している雑記ブログ。2人の息子とじゃれ合うことが趣味。

2018-01-01から1年間の記事一覧

『ハン・ソロ/スターウォーズストーリー』の話ー激しい眠気の中で

1 先日購入した『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』にどハマりし、子供を寝かしつけると、広大なハイラルに旅立つ毎日である。目の下のクマは濃くなり、現実と空想の世界の違いが曖昧になり、ブログを書く意欲もぱたりと失った。眠い。 『ゼルダ』をプレ…

2018年上半期に読んだ、心に残る20冊

『故郷』(魯迅) 故郷 作者: 魯迅 発売日: 2012/10/04 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 『故郷』 は、作者の魯迅自身をモデルとした「私」が、20年ぶりに帰郷するところから始まる。「私」は、時代のうねりの中で貧困に苦しむ故郷の人々の暗…

海外映画につけられたひどい邦題に対する批判に対する批判

海外映画につけられたひどい邦題をまとめたネット記事を目にすることがあるけど、そこにはよく「最近の邦題つけてる奴って本当にセンスがない」というコメントがついている。僕はそのコメントに違和感を抱く。海外映画の邦題をつける配給会社は、どうやった…

『大日本サムライガール』と銀だこと意外な組み合わせの話

1 自分は何をしているときが幸せか? ということをじっくり5秒ほどかけて考えてみた。 3つある。 1つ目は、息子と遊んでいるとき。2つ目は、読書をしているときである。 そして、3つ目は……、納豆を食べているとき! 白米とおかずに納豆が1パックあれ…

北陸三大祭りの一つ、三国祭に行った話

1 近頃、妻がフリマアプリのメルカリにはまっている。 僕たちが小さい頃に遊んだおもちゃなどがメルカリに高値で売られているのを知った妻は、「こんなガラクタなら、実家にたくさん眠ってる」と言って、実家に物色目的で帰ることを望んでいた。 そんなわけ…

『生まれてはみたけれど』と映画漬けだった大学時代の話

1 先日買った社会学のテキストに、参考文献として、小津安二郎監督の映画『大人が読む繪本 生まれてはみたけれど』が紹介されていた。小津安二郎監督は、僕が敬愛する映画監督のひとりである。 『生まれてはみたけれど』は、1932年製作の無声コメディ映画で…

『風姿花伝』を読んで

1 ここ数日、仕事でのミスが続いている。スケジュール管理での失敗など、初歩的なミスが多い。 今の会社に入社して、今年度で3年目である。2年しか仕事をしていないくせして、「自分はもう一人前である」という慢心がどこかにある。 さらに、1年目の頃と…

勉強がしたい……!!!

1 1歳の息子ハルタの投げる力が向上している。 ゴムボールを投げるのがすごく上手になった。ハルタは「きゃっ、きゃっ」と声をあげ、満面の笑みを浮かべながら、毎日僕とのキャッチボールに励んでいる。 ゴムボール以外にも様々なものを投げるようになった…

ジモトの花火大会と古市憲寿氏の話

1 先日、自分が暮らす町の花火大会に行った。この花火大会は、10年ほど前から始まった大会で、実際に大会の会場に行くのは初めてであった。 昨年の花火は、自宅マンションの部屋から妻と生まればかりの息子ハルタと見た。遠くの夜空に、小さく花開いてい…

「タテに伸びる」物語への関心と『若い読者のためのサブカルチャー論講義録』の話

1 4月は山のように仕事があり、処理に忙しく、なかなかブログ遊びに行き着かない。 しかし、ストレスが溜まっているわけでもなく、仕事に熱中することに程よい充実感のある今日この頃である。 今はお客さんの「成長」を応援する仕事を主にしていて(アバウ…

【息子1歳の誕生日】東京ディズニーランドと自撮りしまくる女子たちの話

1 朝の首都高は渋滞していた。 僕たち家族の目的地は東京ディズニーランドだ。この日は、一人息子のハルタの1歳の誕生日であり、その誕生日をお祝いするためのディズニーなのである。 しかし、車は渋滞で遅々として進まない。やっとディズニーランド近くに…

息子が立った話と『新・日本の階級社会』と『故郷』の話

1 近頃、鼻の左穴から鼻血が出やすい。数日前にハナクソを深追いしたことが原因だと考えられる。 それはさておき、もうすぐ一歳になる息子のハルタが立った。 1ヶ月ほど前から、何にも掴まらず立っている姿をちょくちょく見かけていたのであるが、最初の頃…

【ブログ開設6ヶ月】『暇と退屈の倫理学』とトイザらスの衰退とアイロンビーズへの没入の話

◆ 暇と退屈の倫理学 作者: 國分功一郎 出版社/メーカー: 朝日出版社 発売日: 2011/10/18 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 13人 クリック: 146回 この商品を含むブログ (128件) を見る おろかなる人間は、退屈にたえられないから気晴らしをもとめてい…

平成スーパー戦隊シリーズOP曲私的ベストテン

スーパー戦隊シリーズ最新作、『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』 が面白い。 タイトルからわかるように、今作では戦隊同士が戦うのである(長いタイトルですね)。戦隊同士が戦う「VS」シリーズは、オリジナルビデオや劇場版でこれまで…

『西郷どん』と『翔ぶが如く』にドハマり中

1 2018年の大河ドラマ『西郷どん』が面白い。 毎年大河ドラマは、途中で飽きて、見ることをやめてしまうことが多いのだけれど、『西郷どん』は最後まで楽しんで見られる気がしている。そのすがすがしさのあるノリに魅了され、次の回が毎週気になってし…

大杉漣と『ソナチネ』と『蠅の王』の話

1 大杉漣が亡くなったことを知ったとき、まず頭の中に思い浮かんだのは、北野武監督の映画『ソナチネ』(1993年)で、赤いアロハシャツを着た大杉漣が砂浜の落とし穴に落ちるシーンであった。 僕は何年かぶりに『ソナチネ』のDVDを再生した。 2 ビートたけ…

御殿場アウトレットとチョコレートと『世界からバナナがなくなるまえに』の話

1 妻と生後10ヶ月のハルタと、休日に静岡県にある御殿場プレミアム・アウトレットに行ってきた。 車でアウトレットの近くまで行くと、場外駐車場へ案内された。場外駐車場からは無料のシャトルバスが出ていて、それに乗ってアウトレットへと向かう。 その…

『千と千尋の神隠し』の千尋の両親は豚の姿にならずとも、もともと豚だったのではないかという話

1 www.shibakao.net さて、上の記事は、CookDo「中華が、家族を熱くする。」回鍋肉CMを批判するものである。 ブログ主さんは、大皿に並べられた回鍋肉を前にした子どもたちが、兄の「いただきますしてから!」と言う言葉を、「省略~!」と言って無視し、…

『吾輩は猫である』とマイホームの夢の話

1 猫がちょっと苦手だ。別に猫に何か危害を加えられたといった思い出はないのだけれども、ただ苦手なのである。 特に猫のあの目に苦手意識がある。猫を前にすると、人の心を見透かされているような心持ちになり、妙に落ち着かない。 『吾輩は猫である』の名…

『スーパーマリオ』のアニメ映画化もいいけど、『スーパーマリオくん』のアニメ化を強く望む話

1 小学校の低学年から中学年頃(平成8~11年あたり)にかけて、僕は『月刊コロコロコミック』の熱心な愛読者であった。親にせがんで毎月欠かさず買ってもらい、隅から隅まで読み込んでいた。 『爆走兄弟レッツ&ゴー』(こしたてつひろ)、『学級王ヤマ…

『いのちの食べかた』についてたまに考える話

1 最近、妻は料理がマイブームなようで(この前まで編み物がマイブームだった)、昨夜は鶏のから揚げを作ってくれた。僕はから揚げが大好物である。朝昼晩、から揚げを食べて、加えてデザートがから揚げでも問題なしです。 そういえば、妻は大学時代に生物…

『宮本武蔵』を読み終わった話と一乗寺下り松の決闘の話

1 「我以外皆我師」は、作家・吉川英治の名言である。 ひそかに僕はこの言葉を座右の銘にしている。自分以外の人、もの、ことはすべて自分の先生であり、謙虚さを忘れることなく、周囲から貪欲に学ぼうとする気持ちを抱きながら生きています。たまに。 2 …

『海月姫』の話と江の島水族館に行った話

1 ベルトコンベアの前に立っていた。僕はベルトコンベアの上を流れてくるモノを、四つの段ボールのうちのどれかに適切に分類しなくてはならない。この「適切に」というのが難儀であった。 左から一つ目の段ボールには「花」、二つ目には「鳥」、三つ目には…

キャラを演じることの寒さと他者とつながることの温かさの話ー『ファイアパンチ』を読んで

1 「面白い」という話を耳にしたので、読んでみた『ファイアパンチ』。ドハマりして、一気読みしちゃった。 ファイアパンチ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者: 藤本タツキ 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2016/07/18 メディア: Kindle版 この商品を含…

初めて「パパ」と言った息子の話とベーシックインカムの時代よ、早く来いの話

1 息子のハルタ(生後9ヶ月)が変な癖を覚えた。 痰のからんだおじさんのように、のどを震わせ「カッ!カッ!」と声(というか音)を出すのにハマっているのである。 こちらがふざけて「カッカッ」と言うと、すかさず「カッ!カッ!」と返すようにもなった…

今を今のものとして無目的に消費する時間をできるだけ増やしたいという新年のささやかな抱負の話

1 年明けバスケをしたが、15人も集まったのには驚きであった。 昨年の12月初め頃、高校時代のバスケットボール部で同じ学年であった仲間のグループLINEの中で「年初めにバスケがしたい」という話題になったので、参加者を募って、体育館を確保し、年明け…