松陰神社に行った話など
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Audibleで『いっきに学び直す日本史』を聴いた。大学受験の学習参考書であった『大学への日本史』が最新内容に全面改訂されたのが本書であるそうだ。
高校で文系クラスにいた僕は、大学受験では好きだった日本史を社会科の受験科目として選択した。学習塾には通わなかった。自分なりにコツコツと勉強して、日に日に知識が積み重なっていくことに充実感を抱いてことを覚えている。
『いっきに学び直す日本史』を聞いて少し衝撃があったのは、高校生のときに必死になって覚えたことをもうすっかり忘却してしまったことに気づいてしまったこと。まあ、人名や事件などの固有名詞にはなんとか引っかかりはあるんだけど、それが一体何なのか、歴史の流れの中でどういった意味があるのかってことについての記憶はかなり曖昧になっている。大学受験から10年以上経っているし、当然か‥‥。
今年は意識して、歴史本ばかり読んでる。元々歴史好きだったので、歴史本を読んでるとかなりワクワクする。現在の自分の生活に生かせるとかどうかとかそういうのは関係なく、ただ単に歴史に名を残した人たちの生き方や考え方に触れるのは楽しい。
また一から歴史を勉強し直して、歴史の学習を生涯の趣味の一つに加えようと決意したのであった。
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といっても、古代から時系列に学んでいくはつまらないので、日本史世界史関わらず、興味の湧いた人物や事件からつまみ食い的に学んでいこうと思う。
近頃、歴史を熱く語るPodcast『コテンラジオ』にハマっていて、勢いで月1000円払うサポーターにもなってしまった。その『コテンラジオ』のホームページに参考文献が掲載されていて、そこで紹介されている本に手を出していくことにした。
まずは半藤一利『幕末史』、そして田中彰『吉田松陰 変転する人物像』などで吉田松陰と彼が生きた時代周辺を学んだ。
吉田松陰かっけえ。友達のために脱藩したり、黒船に乗り込んだり、聞かれてもないのに老中の暗殺計画を幕府に告白して処刑されたりなどと、とにかくパンク。
彼の一君万民の思想と行動が後の尊皇攘夷運動や明治維新を牽引する人物に与えた影響は計りしれない。松蔭の一君万民の思想については、今年5月に出版された『もっと試験に出る哲学』にコンパクトかつわかりやく紹介されている。
では誰が倒幕するのか。もはや大名や藩に期待はできません。それどころか、「おそれながら天朝」も頼ることはできないとまで覚悟を決めます。こうして松蔭は、尊王攘夷の志を持つ草莽(在野)の人々の決起に、天皇と人民が直接結びつく「一君万民」への政治改革を託したのです。
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ということで吉田松陰熱が高まったので、先月家族を連れて、世田谷の松蔭神社にお参りしてきた。
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そういえば、31歳になりました。